理事長所信
2025年度LOMスローガン
挑戦を楽しむ
~できるかじゃない、やりたいかどうか~
第71代理事長
羽田野 一輝
【はじめに】
「できること」ではなく「やりたいこと」
あなたが今目標にしていることは本当に自分がやりたいことでしょうか、何か新しいことをする時には可能かどうか考え失敗しない無難な方法を選ぶことが多いかと思います。
私が学生時代スポーツに取り組んでいたころに「自己記録更新の延長線上に最終目標がある」と恩師の方から言葉をいただきました。世界記録など大きな夢にたどり着くには日々の小さな行動の積み重ねにより、今の自分からステップアップを続けることで最終的な目標に到達することが出来ます。しかし、やりたいことに向かうときには、苦手なこと、やりたくないことをクリアしなくてはならない場面が必ず存在し、その壁に向かう中で挫折や失敗を経験する場面が必ず現れます。しかし、我々にはこの地域を愛しともに明るい豊かな社会の実現に向かい日々切磋琢磨する仲間とともに、この地域に対する熱い情熱や気持ちを持って挑戦することが出来ます。そしてそのやりたいことにたどり着いたときにそれは個性があふれた輝きを放つ運動となり、周囲を巻き込み地域からも共感を得て地域の発展につながることと確信致します。
自らが本当にやりたいこと、その夢の達成に向けて歩みを進める中で本当に必要とされることを見極め、その目標に向かって果敢に挑戦することを続けていくことが明るい豊かな社会の実現につながると信じ今年度も運動を展開してまいります。
【70周年】
一般社団法人斜里青年会議所は戦後間もない1955年に創立されて以来、70周年の節目の年を迎えます。これもひとえに70年間という歴史と伝統を築きあげてきた志高き先輩諸兄姉のご尽力の賜物であり、この斜里青年会議所の歴史と伝統を築き上げてきた偉大な先輩諸兄姉に心から感謝申し上げます。私が子供の頃から見てきたこの地域の景色の中には入会するまで知らなかった偉大な先輩諸兄姉が残してきた軌跡が随所に見受けられます。この景色を自分たちの子供世代へと継承していくことこそが我々現役世代に与えられた使命であります。しかし、メンバーの卒業や経験年数の少ないメンバーの増加により、関係性の構築や認知が希薄化しております。今一度先輩諸兄姉や地域の関係団体との連携を密にして、心を通わせ関係性を強固なものとして改めて我々が地域に必要とされる存在となり、地域を先導するリーダーとして熱い志を受け継いだ我々が斜里青年会議所を次の世代へと継承し未来永劫つないでいくことを約束致します。
【記念事業】
我々の住むこの地域は魅力的な自然やその中で育まれてきた様々な文化で溢れ、変化する時代の中で様々な形のアクティビティが生まれこの地域に観光へ訪れる方々に多くの感動を与えています。しかし、増加していく観光客は環境や文化による価値観の違いが観光地や地域への負担となっています。地域の経済に利益を与えるとともに、環境への負荷や動物との距離感、地域の産業へ与える影響などの様々な問題があり、持続可能な地域の観光資源の有効活用が必要とされています。我々若い世代は変化を続ける環境に身を置く中でも臨機応変に対応することのできる若さを備えています。現状維持は衰退の始まりともいわれる中、常に新しいことを模索し新しい技術に果敢に挑戦し地域の新しい魅力や自然環境へ負担を与えない観光を広く正しく発信し、この地域を訪れるすべての人々と地域住民、自然が共存し誰しもが楽しく明るく未来に希望をもって過ごせるような持続可能なまちづくりの先頭に立って運動に推進してまいります。
【未来へ輝き続ける組織】
私たち斜里青年会議所は様々な個性を持つメンバーが集まっています。年齢や職業、経歴も異なるメンバーそれぞれの視点や経験を尊重し、全てのメンバーが意見を出し合える環境を整え、より多角的な活動を実現することで明るい豊かな社会の実現に向けてより運動や活動を効果的に展開してまいります。会員数が少ない中でも様々な手法を検討し、現状の会員数だからこその機動性を生かしたそれぞれの個性が輝く最適化された組織運営を進めメンバーの負担の軽減や常に新しいことに挑戦し続けられる環境を構築し、SNSや若い世代の得意とするウェブツールを最大限に有効活用しつつ対面での交流を通したメリットも享受しバランスをとりながら効果的な組織運営を見つけ出し、偉大な先輩諸氏が築き上げてきた70年の歴史を継承し今後80年90年そして100年と輝き続けるような持続可能な斜里青年会議所を作り上げてまいります。
【人を動かすひとづくり】
斜里青年会議所は昨年多くのメンバーがご卒業され比較的在籍年数の少ない、若いメンバーが中心となりました。会員数の減少はマンパワーの不足や規模の縮小などデメリットでもある中、一人ひとりの意識が大きく全体に影響を与え全員がそれぞれ主役として輝くことのできる可能性を秘めています。メンバー一丸となり少ない人数だからこそある瞬発力や若さを発揮し一人ひとりがリーダーシップを発揮することで、人の心を理解でき共感を得て先頭に立ち、メンバーや地域の住民など関わった人々を巻き込み影響を与え意識を変えられるような人財へと成長していただきます。そして、青年会議所は40歳で卒業を迎える仕組み上会員拡大を成功させなければ純減を続ける組織となり会員拡大は必須な運動となります。人数が減っているから拡大に力を入れるのではなく、我々の活動運動に誇りと自信を持ち一緒にやりたいと思えるよう共感を得て、我々と同じくこの地域を想い貢献をしたいと考える同志を迎え入れ、より広域的な活動ができるよう会員拡大に尽力してまいります。
【地元愛溢れるまちづくり】
斜里青年会議所の活動地域である斜里郡3町ではそれぞれ様々な課題を抱える中、総人口の減少、特に生産年齢人口の減少に伴う人手不足が顕著であり、それに伴う生産力の低下やサービスの制限、地域の活力の低下が課題となっています。しかし、斜里郡三町のこの地域には魅力あふれる多彩な産業・文化・自然があり、その中には私たちが見慣れすぎて気づいていない魅力もたくさん存在します。そんな地域の魅力や環境を身近に感じられる機会を創出することで、改めて地域の魅力に触れ地元に誇りを持ち、その魅力に自信を持って自慢できるような地元愛を地域住民に醸成し、この地域に溢れる魅力を広く発信してこの地域を愛してくれる人を更に増やすことで、このまちを豊かにする一助になれる力が我々にはあると確信しています。
【地域事業】
この地域には43回を迎えるしれとこ斜里ねぷたまつりを中心に斜里青年会議所が参画する様々なイベントがありますが、規模の縮小、参加者の減少や人員不足など様々な課題を抱えています。その中でも斜里青年会議所が先頭に立ち地域の関係諸団体との連携を密なものとし、5年後10年後と続けていけるようメンバー一丸となり地域に盛り上がりや笑顔と熱気を与えてまいります。
【おわりに】
人間は本能的に変化を拒みます、その中でも続けることは成功へ限りなく近づくための方法です。そしてやりたいことを続けられることはあなたに与えられた才能です。
斜里青年会議所には同じ志を持ち共に歩む仲間がいます、その仲間とともに果敢に挑戦を続け、70年という歴史を作り上げてきた先輩諸兄姉の情熱を胸に、誇りや自信を心に留めて理想とするまちを実現するためにも地域課題を模索し、よりよいまちを追求することがこのまちの発展と創造につながり、明るい豊かな社会の実現につながると確信し全身全霊で挑戦しこの思いを次世代へと継承してまいります。