理事長所信

 2024年度LOMスローガン

一致団結

~心をひとつに未来を切り拓く~



  第70代理事長 

長屋 克洋

【はじめに】

「すきなことができるまち」

 斜里青年会議所が掲げている長期ビジョンである。

すきなことややりたいこと、できることは人それぞれであり、職業も違えば能力も違い、使える時間や貢献の仕方も人によって異なります。このような多様性を受け入れ、地域の課題に向き合い、皆のできること、そしてすきなことで課題解決に取り組み、皆とすきなことができるまちを目指しております。

 私たちが暮らす地域を取り巻く環境は、少子高齢化や人口減少、新型コロナウイルス感染症と付き合いながら社会活動を進めていく状況となり、加えてロシアのウクライナ侵攻による物価の高騰といった暗いニュースが続いてきました。明るく活気のあるまちを取り戻すため、私たちが先頭に立ち、まちを元気にしていく責務があります。子供から大人まで、笑顔溢れるまちづくりを進め、未来ある若者たちに誇れるまちへ、地域住民の交流が深まり、安心して暮らせるまちの実現に向けて、想いを一つに地域に寄り添った運動・活動を展開してまいります。

 青年会議所は、地域の課題に向き合い、まちづくり・ひとづくりを通して成長の機会を与え、人脈を広げられる団体です。私たちの運動・活動を多くの人に発信し、地域に共感を得られる団体となり、存在価値を確立し、多くの人に賛同いただければ、共に運動・活動する仲間が増えると私は考えます。私たちの運動・活動を多くの人に発信し、共感を広げてまいります。

 個性豊かな仲間が集まる斜里青年会議所において、メンバー個々が活躍できる場を与え、公平な機会のもと、個性を活かし、互いに尊重し合い、力を発揮できる環境を整え、すきなことができる組織を目指してまいります。

【組織づくり】

「時代に即した組織運営」

 斜里青年会議所は、価値観や能力が異なる個性豊かな人財が集まり、運動や活動を展開しております。円滑な組織運営を進めていくためには、個人の価値観を押し付けるのではなく、互いに尊重し合い、能力を活かせる環境づくりが求められます。

 69年続く斜里青年会議所において、様々な伝統や規則が受け継がれてきましたが、時代の変化とともに順守困難なものや不明確なものも少なからずあり、今の時代に即したものへと整備をしていくことが求められます。近年では、経験の浅いメンバーも多く、議案構築から運動の実施に至るまで主戦力として活躍する機会が増えており、即戦力として活躍できるよう、メンバーに対するサポート体制の充実を図ってまいります。

 また、青年会議所とはどんな組織なのか、どんな運動・活動をしているのか、地域住民をはじめ、多くの人に行き届いていないと感じています。共感を広げ、私たちの存在価値を高めていくことが大切です。届けたい相手に対し適切な方法で戦略的に情報発信を行い、価値を高める広報活動をさらに充実したものへと展開してまいります。

 さらに、私たちの運動・活動において、地域や先輩諸氏の協力無くして良いものはできません。地域諸団体や先輩諸氏と積極的に交流を図り、諸先輩たちが築き上げた協力関係を大切にし、斜里青年会議所がより一層、地域に求められる組織へと成長してまいります。

【人財開発】

「共感を広げる!魅力あふれるひとづくり」

 近年の斜里青年会議所は、在籍年数の少ないメンバーが多く在籍しております。それでも各々が能力を発揮し、地域を先導していける人財へと成長することが求められます。特定の人間が意欲的に取り組んだところで良い事業は成り立たず、皆が想いを1つに一致団結して取り組み、切磋琢磨することでより良い運動・活動がなされると私は考えます。先輩たちが築き上げた想いを受け継ぎ、意識改革を進め、一人ひとりが情熱をもった青年有志となり、持続可能なまちづくりに邁進する人財へと成長する機会を創出いたします。

 また、青年会議所は40歳で卒業となり、それに伴う会員数の減少は、活発な運動・活動が難しくなる懸念があります。「明るい豊かな社会」に向けて邁進していく組織であり続けるためにも継続的に会員の拡大を行っていく必要があります。一言に会員拡大と言っても簡単に成せるものではありません。そもそも青年会議所とはどういった組織なのか、そこに共感が得られなければ意味がありません。青年会議所の理念に共感頂き、それが浸透することで持続的に運動・活動を邁進していく強靭な組織を築いていきます。

【地域活性化】

「まちを元気に!笑顔あふれるまちづくり」

 近年の社会情勢により、様々なイベントが中止となる事態に陥りましたが、昨年は試行錯誤して、地元の飲食店や観光スポットをつなぐスタンプラリーやグルメ屋台、音楽イベントなどの多くの事業が再開されました。苦悩した時期を通り過ぎ、イベントの再開だけではなく、時代背景やニーズに合わせて、新しいことにも挑戦し始めています。

 少子高齢化が進む地域において、多様性社会や無縁社会といった時代背景の中、ニーズに合わせた事業を展開し、誰もが楽しめて多くの人と交流ができる元気で明るいまちづくりを進めて、皆に愛される故郷にしていく必要があります。

 2024年度は世界最大の国際スポーツイベントであるオリンピック・パラリンピックが開催される年です。2020年には地元日本で開催され、多くの感動と盛り上がりを見せておりました。私自身、有名な競技はもちろん、普段観る機会が少ない競技であっても夢中になって応援して熱狂しておりました。スポーツにはひとの心を動かし、気持ちを前向きにする力があると私は思います。私たちが暮らすこの地域においても、スポーツの力を使って、あの感動と興奮を引き起こしていきます。互いに交流を深め、地域の人が仲良くなれるまちづくりを展開し、皆が楽しく暮らせるまちにするため、すきなことができるまちの実現に向けて、一致団結してまちを元気にしていきます。

【地域事業】

 斜里町のお祭りと言えば何か。ほとんどの人が北海道3大あんどん祭りの1つでもあるしれとこ斜里ねぷたと答えるのではないでしょうか。昨年度は4年ぶりの運行となり、待ってましたと言わんばかりの盛り上がりを見せました。さらには、花火大会や楽市楽座といった斜里青年会議所が参画している事業についても多くの盛り上がりを見せました。しかし、当初は中止の声が出ていたり、規模を縮小しての実施であったりと、3年という長い中止期間のうちに、町民の意識が薄れてしまったと感じざるを得ない状況が垣間見えました。

 多くの地域事業に参画している斜里青年会議所として、情熱を取り戻し、まちに元気を与え、地域の活性化につなげていくために、地域諸団体と協力し、伝統ある地域の祭りやイベントを盛り上げていく必要があります。地域に寄り添い、メンバー一丸となって、みんなが誇れる故郷をつくるため、活気あふれる斜里町を取り戻します。

【むすびに】

 様々な想いを胸に入会し、個性豊かなメンバーが集まった斜里青年会議所。一人ひとりの能力や価値観を尊重し、互いに助け合い、各々が適材適所で活躍できる組織改革を進め、メンバー一丸となって地域に寄り添い、まちに元気をもたらす組織へと成長してまいります。

 青年会議所での活動は楽しいこともあれば、時には辛いこともあるかもしれません。それでも仲間が集えば何でも乗り越えられます。仲間がいるからこそできることがあります。それでも仲間が集えば何でも乗り越えられます。仲間がいるからこそできることがあります。一人では難しいことでも多くの仲間が集まれば、より大きなことを成し遂げられます。

 ひとりはみんなのために、みんなは地域の発展のために、メンバーはもちろん、地域とのつながりを大切に2024年度も駆け抜けてまいります。一致団結して、個性を活かし、多様性を受け入れ、皆とすきなことができるまちを目指し、地域全体に元気を取り戻し、笑顔溢れる「明るい豊かな社会」の実現に向けて邁進してまいります。